Q8「これ以上更新しない」と言われた
契約期限がもうすぐです。会社から「これ以上更新しない」と言われました。どうしようもないのでしょうか。

A8 実質的に期間の定めのない雇用となっている場合は、
客観的・合理的な理由があり、社会通念上妥当と
認められるかどうかで判断されます。
原則
契約期間がある有期契約は文字通り期限がきたら終了
するのが原則です。
期間の定めが一応あっても、実質的に期間の定めのない
状態にあるときや契約更新が期待されるだけの合理的な
理由があると認められるときには、更新拒絶(雇止め)に
あたっては、解雇に相当する理由が必要です。
有期契約は、臨時・短期の必要性に基づき契約するのが一般的
ですが、人員調整を容易にするため、便宜的に有期契約として、
これを繰り返していることがあります。こうした場合、更新の手続
がずさんだったり、ときには更新手続を省略したりして、そのまま
引き続き雇用関係が続いていく例が見られます。このような場合
の更新拒絶にあたっては、通常の「解雇」に相当する正当な理由
が必要となります。
対応策
本当に「有期」の契約かどうか。実際には期間の定めの
ない契約になっていないか。
会社側に更新(継続雇用)を期待させるような言動は
なかったか。
更新がたびたび繰り返され、実質的に期間の定めのない
契約となっていないか。
実質的に期間の定めのない契約と考えられるとき、更新
拒絶(雇止め)は、「解雇」とみなされ、客観的・合理的な
理由があり、社会通念上妥当と認められるかどうかで解
雇の正当性が判断されます。
ユニオンや公的機関等に相談しましょう。