Q13会社が倒産しそう
会社が倒産しそうだとのうわさが流れています。
確かに、会社の幹部の様子が変です。
従業員として事前に出来る対策はあるのでしょうか

A13敏速な対応が肝心
原則
なによりも正確な情報を掴んで敏速に対応する事が大切です。
会社の資金繰りや、最近の取引状況、役員人事などから倒産
の動きを事前に察知する必要があります。少しでも早いほうが
有利に進めることが出来ます。分・秒の差が結果を分けること
もあります。給料の支払いが遅れたり、一度目の不渡りを出し
た時点ですぐユニオンにご相談ください。
倒産=会社消滅とは限らず「再建型」の倒産もあります。「再
建型」でも雇用や退職条件・労働条件がこれまで通り補償され
るとは限りませんから、「再建」という語句に惑わされないで企
業の再編リストラに対処しなければなりません。素早く対応する
ことが不可欠です。分・秒の差が結果を分けることもあります。
対応策
職場に労働組合があればそこが中心となるのがよいのですが、
ない場合はすぐに結成するか、個人の資格で加入できる外部の
労働組合(ユニオンなど)に加入しましょう。同じ境遇の仲間が気
持ちを一つにして生活と権利を守るために闘う気持ちが何より
大切です。
会社弁護士が登場した場合、その役割にも注意しましょう。会社
の頼んだ弁護士は会社の利益のために活動することがその仕
事で、未払い賃金や退職金など労働債権は自動的に補償される
ものではありません。労働組合としての交渉が不可欠です。